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『保元物語』ブログ

2011年4月23日(土)に上演予定の楽劇『保元物語―崇徳怨霊譚』について、様々な情報を提供していきます。

リハーサル

 先日、兵庫県立芸術文化センター・大ホールで楽劇Gakugeki『保元物語』のリハーサルを行いました。今回の公演では演出にオペラの芸術的照明を用います。特にワーグナー楽劇の重厚な舞台照明の手法が取り入れられています。皆さまもご存じの『ワルキューレ』の「魔の炎」として知られている、同楽劇の終幕に繰り広げられる壮大な炎のシーンです。
 それが今回の『保元物語』では、ワーグナー楽劇の演出を数多く手がけてきたドイツ人演出家マンフレート・フーブリヒト氏の手によって、保元の乱の合戦シーンに導入され、壮大に展開されます。今回の公演の最大の見せ場の一つです。ぜひ、お楽しみにして本公演をお待ちください。



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「兵庫芸文センターの客席」

 すごい劇場でしょう! 本格的なオペラ劇場です。席数は2000席です。内層はしぶい感じですが、実はこれムク材による総ウッドの造りなのです。したがって音響はやわらかく、しかも強靱にして豊麗なサウンドを実現してくれます。今回の楽劇『保元物語』では音楽は、能楽のそれと西洋管弦楽との統合音楽です。どのような音響空間が形成されるのか、大いに楽しみです。



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「バックステージ」

 これまた巨大でしょう。表舞台と同じ大きさの舞台が背後に三面設けられている、本格的な四面舞台です。欧米の一流オペラ劇場に比べて遜色の無い造りと言ってよいでしょう。



「炎」とM. フーフーリヒト氏
「「魔の炎」?」

 保元の乱の合戦シーンで用いられる炎の照明テストです。立っている人物が演出のマンフレート・フーブリヒト氏。「まだまだ物足りない。もっと燃えあがるように!」、演出の檄が飛びます。本番の時には、紅蓮の炎がすべてを焼き尽くす勢いで燃えさかることでしょう。本番が楽しみです。

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お問い合わせ

チケット購入および公演についてのお問い合わせ

[協議会事務局]
〒530-0047 大阪市北区西天満3丁目4-14 リーガル西天満Ⅱ404
         TEL/FAX : 06-6940-0731

[協議会京都制作部]
      TEL : 075―393―6379   FAX : 075-957-4793 

主催:関西楽劇フェスティバル協議会
協力:京都市教育委員会 ダンスウエスト 河内厚郎事務所 関西舞台芸術研究所

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公演内容

日本の12世紀、保元の乱(院政の時代、皇位をめぐる争いに源平の武士が動員されて内乱に発展した事件)で敗れて四国松山の地に流された崇徳上皇が、度重なる帰京の歎願もむなしく却けられる中で、遂に生きながら天狗の姿となり、この世を破滅に導くとする呪いの言葉をはいて彼の地で没した。それから数年後、崇徳の墓を訪ねた西行法師の前に崇徳の怨霊は現れ出で、それより両者の間で壮絶な対決が繰り広げられる。
 これが崇徳怨霊譚として世に知られるものですが、今回の公演では、全体を能の伝統的な様式で構成しながら、音楽面では西洋管弦楽との統合がなされ、表現面では崇徳の出生の秘密から保元の乱の悲劇にいたる展開の部分にオペラ的な表現法を導入します。保元の乱の合戦や御殿炎上のシーンなどに見られる、オペラ特有のスペクタクルな舞台をどうぞお楽しみください。

今回の公演では、これまで新作能の初演に意欲的に取り組んでこられた能楽界の鬼才、梅若六郎玄祥、ドイツ・バイロイト祝祭歌劇場を始めとして欧米劇場におけるオペラ演出に携わってこられたM・フーブリヒトの御両氏による能とオペラを統合した新しい楽劇空間の創出が見所です。音楽の面においても、伝統的な能の音楽と、新進作曲家武内基朗氏による西洋管弦楽との協奏も今回の斬新な試みの一つです。このように魅力と興趣に富んだ作品の世界初演です。

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開催要項

楽劇Gakugeki
保元物語
―崇徳怨霊譚―



【開催要項】
公演日時:2011年4月23日(土)午後6時半開演(5時半開場)
公演場所:兵庫県立芸術文化センター(大ホール)[阪急「西宮北口」駅下車至近]
公演様式:
   能楽の伝統的様式と西洋オペラの技法とを統合した新様式の楽劇Gakugeki

作品制作:
   作・脚本:笠谷和比古 / 宮崎修多
   能楽節付・型付:梅若六郎
   管弦楽作曲:武内基朗

出演者:
   梅若六郎玄祥  大槻文蔵   観世流能楽師
   笛/杉信太朗 小鼓/曽和尚靖 大鼓/谷口有辞 太鼓/前川光範  
   天理大学雅楽部  
   ※管弦楽はコンピュータ製作・演奏 

  [主な登場人物] 
   崇徳帝(崇徳怨霊)、西行法師、白河法皇、鳥羽帝、鳥羽帝の中宮待賢門院、
   鳥羽帝の皇后美福門院、関白藤原頼長、武将源為義・源為朝 
   その他

演出:M・フーブリヒト / 梅若玄祥
SA:河内厚郎
制作統括:関西楽劇フェスティバル協議会 

入場料金:
   SS席 20,000円
    S席 15,000円
    A席 10,000円
    B席  8,000円
    C席  4,000円


*当分の間、販売促進期間として各席とも15%引の料金にてお買い求めいただけます。
 どうぞこの期間を御活用くださいますようお願い申し上げます。

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挨拶文

『保元物語』のブログを開設します。このブログでは楽劇Gakugekit『保元物語』の制作情況や本作品の内容や音楽などをめぐるエピソードなどを順次、御紹介していきます。どうぞ本公演までの間、お楽しみいただければ幸いです。

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